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堀江 康子 1965年岐阜県岐阜市生まれ。岐阜提灯や美濃和傘で有名な岐阜県美濃地方で幼少を過ごす。 ファッションや美容関係などの仕事を経験後、8年前に和傘の世界へ。2006年3月に独立して工房を設立。伝統的な技術を受け継ぎつつ、現代にマッチした作品を手がけることで高い評価を得ている和傘アーティスト |

和傘とは、日本の多くの伝統技法によって作りあげられる雨具。 そして、現在でも材料の殆どに、竹、和紙など、自然界に存在する物を加工して用いる、温かみのあるものです。 和傘の工程を大まかに言えば、1)竹を削り、色を染める、2)轆轤(ろくろ)を作り、柄竹に取り付ける、3)轆轤と竹骨をつなぎ、親骨、小骨もつなぐ、4)親骨に和紙を貼る、5)油を引いて天日で干す、6)漆をかける、7)内の小骨に糸を貼る、8)仕上げ、これらすべてにそれぞれの専門職人がいる分業制。加えて、大切な隙間作業も存在するため、そうした作業は、これまで問屋が行ってきました。 そんな中で、幸運にもその全工程を目にする事と和傘作りの本場・岐阜で高い技術に触れる事ができた私。ほとんどの行程を一人で行なうことで、随所にこだわり手を加えることができました。そして、この技を次に継いでいく為にも、現代に活かされる品としての和傘の制作を目指し、新しい価値の工芸品として表現することで、多くの方に賛同いただいております。 
私の和傘は、意匠に大きなこだわりを表現しております。かつて、着物に使われていた古い染め型紙や文様、特注の和紙を用いたり、蒔絵を施したり、時には着物を日傘にしたり。 そのような「古き良き伝統の価値」は、わかる方にはわかるものですね。和傘は、通常でも日本の伝統工芸が多く用いられているアイテムですが、これまで和傘と結びつかなかった伝統技術を積極的に取り入れることで、広く日本人の感性を伝えてゆけたら・・・と思っているのです。もっとも、様々な伝統技法とのセッションを私自身が一番楽しんでいるのかもしれませんが・・・。 
和傘を広げて通りで撮影をしていると、さりげなくいたわる人々と柔らかな視線を感じます。和傘は、日本の文化が詰まったものですから、きっと日本人としての心を感じられているのだと思います。日常から薄れつつある日本の伝統。時代の変化とともに手作りの進化は必須ですが、そうした文化を大切に愛しく感じてくださる方を一人でも多く、増やしていくことも文化の伝承の一端と考えております。 本来の使用はもちろんですが、私は、「デニムに和傘」をコンセプトに制作を行なっています。無機質な都会のオフィスのエントランスに、コンクリート のみの斬新な空間に、最先端のおしゃれな街中に、異国の地に、それぞれの場所で、デニムを着こなすように自由にお使いいただきたく、「デニムに和傘」なの です。 
そして、私が最も伝えていきたい想いがあります。 和傘は洋傘と違い、たたんだときに、面(間)が内側に折り込まれます。濡れても雫が内側に落ちるため、周囲を濡らさないという配慮からです。そんな日本人の繊細な感性、思いやりの心が構造にも現れているのです。 和傘という形を通して、そんな日本人の心を継いでゆけたら・・・と思っています。 ●~5月31日まで、西麻布の「ギャラリーMITATE」にて 5月のみたてもの「MITATEの夏支度」展に日傘・扇子を展示 ●公式サイト:http://www.wagasa-h.com ※6月以降のイベント情報は、公式サイトをご覧ください。 |
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